TOP > キメラアント

キメラアント

突如発生した、謎の生命体。
知性と悪意、そして力を持つ彼らは、世界レベルの生物災害を生み出した。
その成形、変遷から崩壊までを追う。

●生態

体長10cm程度。
第一級隔離指定種に認定されている昆虫。
食欲が旺盛で、自重の数倍の食料を一日で消費する。
他生物を補食することによって、その生物の遺伝子を時代に反映させる「摂食交配」を行う。
そのため、鉤爪など他の昆虫等にはない外見上の特徴を持つ。
隔離指定種となっていることからわかるように、その特徴的な摂食交配から他種を絶滅させたり、個体数の激減に追い込んだりする危険種とされている。
女王蟻は移動を繰り返し、兵隊蟻を増やしながら永住場所を決定する。
その後、大量に産んだ建築蟻を使役して築城を行いながら、次代の王となる蟻を産卵。
王は放浪しながら様々な生物と交配し、次世代の女王を孕ませる。


●バルサ諸島の怪物

バルサ諸島に打ち上げられた「女王」は、体長が2m以上と推測され、また人間並の高い知能も有している。
上記のキメラアント本来の生態と重複点が多く、キメラアントが大型化して知能を持った種と解釈されている。
なお、当該種が出現した原因・経緯は不明。
暗黒大陸からやってきたという説もある。

▼高い知能を持つ種が出現

▲19巻168頁より


●組織構成

女王を筆頭とした階級制。
女王に服従する兵隊を設置し、それを兵隊長、さらに上部階級で ある師団長がまとめるという形となっている。
女王が居住を決定した後は、護衛隊が師団・兵隊を指揮し、女王は次代の王を産む準備に専念する。
師団長は4~5匹の兵隊長を従え、兵隊長は10~15匹の戦闘兵を 指揮する。
師団長の数が30匹であることから、キメラアントの戦闘兵は1,700匹前後であるとみられる。

▼各階級は孵化したときから決まっており、覆ることはない


▼組織の例。下の者は上の者に絶対服従


▼王が生まれると、直属護衛隊は王の指揮下に入り、行動を共にする



●時系列でみた組織の変遷

最初は女王のみであった組織が、時を経るごとに増え、やがてハンター達によって駆除されていく様子がわかる。
意外な死を迎える者、生き残り王に忠誠を誓う者、王とは別の道を歩む者など、その後の運命は多岐に渡る。

▼バルサ諸島漂流時(2001年4月10日頃)
・女王のみ

▼NGL(カイト到着時/2001年5月10日頃)
・女王
・師団長:30名
※ 兵隊長以下は多数のため省略

▼NGL(ネテロ到着時/2001年5月13日頃)
・女王
・護衛隊(ネフェルピトー)
・師団長:29名
※ カエル型の師団長はカイトから殺害され死亡。師団も壊滅。
※ ネフェルピトーは、組織上 師団長の上に立つ軍団長として統治している。
※ このころ、NGLの創設者であり、キメラアントとなったジャイロが、自らの意志で女王の下を去っている。

▼カエル型の師団長

▲19巻117頁より

▼謎の人物ジャイロ

▲20巻69頁より

▼NGL(モントゥトゥユピー誕生時/2001年6月上~中旬)
・女王
・護衛隊(ネフェルピトー・シャウアプフ・モントゥトゥユピー)
・師団長:14名
※15の師団(チオーナ・レイケイ・バイタル・ガフツなど)はネテロモラウノヴにより壊滅。警戒したキメラアント軍は籠城に入る。
※14の師団のうち、判明している内訳は下図のとおり。なお、フラッタヒナの階級は、オロソ兄妹の台詞から、例外的に師団長と兵隊長の間の階級(師団長補佐)であると考えられる。
師団長 兵隊長 戦闘兵 備考 
コルト ラモット   ・コルトは後にハンター陣営へ
・ラモットはキルアとの戦闘で死亡
ペギー   ・メルエムから殺害される
ヂートゥ   シルバから殺害される
レオル フラッタ   ・フラッタは師団長補佐
・レオルはモラウ、フラッタはノヴとの戦闘で死亡
ヒナ シドレ

▲25巻11頁より
・ヒナは師団長補佐
・シドレは雑務兵
オロソ兄妹 コバーン

▲19巻53頁より
・オロソ兄妹はフラッタの指揮下。キルアとの戦闘で死亡
ユンジュ 
▲19巻84頁より
・ユンジュはカイト、兵はゴンとの戦闘で死亡

▲19巻84頁より
・キルアとの戦闘で死亡
イカルゴ (複数存在) ・イカルゴはフラッタの指揮下。後にハンター陣営へ

▲19巻16頁より
(複数存在) ・フラッタの指揮下
ザザン パイク   ・ザザンはフェイタン、パイクはシズクとの戦闘で死亡

▲22巻26頁より
  ボノレノフとの戦闘で死亡

▲22巻33頁より
  フィンクスとの戦闘で死亡

▲22巻40頁より
  カルトとの戦闘で死亡

▲22巻49頁より
ペル

▲22巻35頁より
・共にシャルナークとの戦闘で死亡
メレオロン
▲19巻28頁より
・後にメレオロンの指揮下から離脱
・メレオロンは後にハンター陣営へ

▲23巻126頁より
・ゴンとの戦闘に敗北。階級は推測
ホロウ

▲23巻135頁より
・ゴンとの戦闘に敗北。階級は推測

▲23巻135頁より
・ゴンとの戦闘に敗北。階級は推測
ウェルフィン タラゲッテ

▲24巻62頁より
・ノヴから殺害される。階級は推測
インザギ

▲25巻16頁より
・キルアから殺害される。階級は推測
マエノレ

▲25巻16頁より
・キルアから殺害される。階級は推測
ブロヴーダ    
ビホーン

▲20巻116頁より
   

▲20巻116頁より
   

▲20巻116頁より
   

▲20巻116頁より
  ・メルエムから殺害される

▲20巻116頁より
   

▲20巻116頁より
   

▼NGL(王離脱時/2001年6月15日)
・王(メルエム)
・護衛隊(ネフェルピトー・シャウアプフ・モントゥトゥユピー)
※ 女王は王の出産による損傷で死亡
※ ペギーらが、王の逆鱗に触れ殺害される
※ コルトはハンター陣営に降伏
※ その他の師団長は、それぞれ居城を離れ、放浪

▼東ゴルトー共和国(ハンター陣営の首都包囲時/2001年7月23日)
・王(メルエム)
・護衛隊(ネフェルピトー・シャウアプフ・モントゥトゥユピー)
以下は主な幹部(元師団長など)
・ヂートゥ
・ウェルフィン・タラゲッテ・インザギ・マエノレ
・ブロヴーダ
・レオル・フラッタ・ヒナ・シドレ
※ ザザンはフェイタンにより殺害され死亡。師団も幻影旅団により壊滅
※ メレオロン・イカルゴはハンター陣営に寝返り
※ その他の元師団長らは所在不明。

▼東ゴルトー共和国(ハンター陣営の宮殿突入後/2001年7月24日)
・王(メルエム)
・護衛隊(ネフェルピトー・シャウアプフ・モントゥトゥユピー)
・ウェルフィン
・ブロヴーダ
・ヒナ・シドレ
※ レオルはモラウから殺害され死亡
※ フラッタはノヴから殺害され死亡
※ ヂートゥはシルバから殺害され死亡
※ タラゲッテはノヴから殺害され死亡
※ インザギ・マエノレはキルアから殺害され死亡

▼東ゴルトー共和国(共和国崩壊後/2001年7月下旬頃)
・ウェルフィン
・ブロヴーダ
・ヒナ・シドレ
※ 王(メルエム)・シャウアプフ・モントゥトゥユピーは被毒による放射線障害(に類似した症状)で死亡
※ ネフェルピトーはゴンから殺害され死亡
※ ウェルフィン・ヒナは流星街へ、ブロヴーダはシドレと共にNGLへ
※ 組織としてのキメラアントは壊滅


最終更新 2025.07.18