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オーラの総量

精神エネルギーであるオーラ。
ハンター世界には、オーラの容量を数値化した考え方が存在する。

●顕在オーラと潜在オーラ

体内に蓄積されるオーラは、修行によって増やすことができる。
その最大容量をMOPという。
また、身体の外に放出できる顕在オーラ量をAOP、体内に宿る潜在オーラ量をPOPという。



オーラの量には個人差があるが、当然ながら体内に蓄積されている量が多いほど、操ることのできるオーラも増大する。
念能力者同士の戦いは、オーラを激しく消費しながら経過する。
したがって、POPが高ければそれだけ戦闘では有利になる。
POPは訓練によって上げることができるため、体内オーラ量の増大化に取り組むことは、念能力者にとって欠かせない課題であるといえる。



一方、POPとは別に、体外に放出できるオーラの量(AOP)もまたオーラを操る技術の一つである。
POPがいくら高くても、AOPが低ければ戦闘では圧倒的に不利となる。
AOPは、戦闘を行う上で欠かすことのできない堅や流など、直接の攻撃力・守備力に関係するからである。
図のように、人物BはオーラのスタミナともいうべきPOPはAに劣るが、一度に操ることのできるオーラの量であるAOPはBを超える。
両者が戦闘を行えば、ぶつかり合ったときのオーラ量で勝るBが結果として有利といえる。

AOPとはなど四大行に代表される基本技を行った際の数値として考えられ、その最小は(AOP=ゼロ)、最大が練の状態と解釈できる。
AOP以上のオーラを発することは可能であるが、あくまでもそれは硬での攻撃のように、防御力を無視して拳にオーラを集める場合など、必殺技固有のリスクを負う場合に限られる(ゴンのジャジャン拳がこれに該当する)。
なお、ゴンのAOPはPOPに比べ高くはなく、バランスとしては良いとはいえないが、これはゴンがまだ子供であることが大きい。
ゴンのPOPは、プロハンターの中堅クラスと比較しても遜色ないとされている。
むしろ脅威なのは子供らしくないそのPOPの高さであって、将来的には世界有数の念の使い手に成長する可能性を秘めている。


●オーラの数値化

前述のMOP・POP・AOPの値は、臨戦態勢時、1秒間に消費される精神エネルギーを1オーラと定義したものである。
戦闘時はなどの応用技を使用するため、約6~10オーラ/秒の消費となる。 技のレベルが高いほど、消費されるオーラの量は増えていく。
念の修行が未熟な者は、同じ技でも消費するオーラの量は多い。

▼オーラの数値化により、MOP等の算出が可能

▲6巻197頁より


ナックルによるゴンのPOP算出式

・戦闘時のオーラの消費量は、技が未熟であるため10オーラ/秒と目算。

・ナックルとの戦闘では、20分程度でオーラを使い果たした。
   …20分(1,200秒)×10オーラ=12,000オーラ

・途中まで起動させた3回のジャジャン拳はそれぞれ2,000を超え、AOPの最大値を凌駕。
   …2,000オーラ×3回≒5,500オーラ

・4回目のジャジャン拳は完全に発動。途中まで起動したジャジャン拳が、技を完成させた時のオーラ消費量の半分とする。
   …4,000オーラ×1回=4,000オーラ

以上から、合計してゴンのPOPは約21,500と推測


●オーラの消費とナックルの能力

ナックルの念能力【天上不知唯我独損(ハコワレ)】は、相手を強制的に絶の状態に追い込むものである。
相手に打撃を加えること、又は単に時間の経過とともに、相手のオーラ消費量が具現化したマスコット「ポットクリン」に刻まれる。
その数値がMOPに達したとき、相手は強制的に30日間の絶となってしまう。

戦闘時には、ただ立っていても秒間1オーラを消費する。
そこにナックルが与えたダメージ値と「トイチ」と言われる暴利を加算することによって、相手を高確率で破産に追い込む周到な能力といえる。

「トイチ」とは10日に1割の借入金利をいい、ナックルの場合は10秒に1割の割合で、ポットクリンが刻むPOPが増加することを指す。
トイチは年利に換算すると365%であるが、複利法による利子設定であれば、元金に付いた利子が新たな元金として利子が計算されるため、実質年利は3,000%以上という暴利となる。
なお、365%の利子であっても現出資法の金利上限20%を超えていることはいうまでもなく、また複利による貸付は貸金業法で禁じられている。
ナックルの能力は、この複利法が採られている。

▼雪ダルマ式に借金がかさむ複利

▲20巻189頁より

▼トイチの例

・初日…元金 10,000円
・10日後…元金 10,000円 + 利子 1,000円 = 返済額 11,000円
・20日後…元金 11,000円 + 利子 1,100円 = 返済額 12,100円
・30日後…元金 12,100円 + 利子 1,210円 = 返済額 13,310円
・100日後…元金 23,577円 + 利子 2,357円 = 返済額 25,934円
・200日後…元金 61,143円 + 利子 6,114円 = 返済額 67,257円
・300日後…元金158,582円 + 利子15,582円 = 返済額174,440円
・360日後…元金280,935円 + 利子28,093円 = 返済額309,028円


最終更新 2025.08.29