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●基準点の設定について

作中にはっきりと露出している(明言されている)日付を基準点とし、基準点から○年前、○日後という設定とする。
基準点の候補は2つ。
ヨークシンオークションの開催年について、下記【A】【B】は矛盾(時間設定が前後)しており、どちらか一方を選択する必要がある。

【A】オークション開催を「2000年9月1日」とする設定
サザンピースのオークション会場において、司会が競売にかけるグリードアイランドの入手経緯を説明している場面(13巻92ページ)。
入手が2000年1月1日であることから、ヨークシンオークションの開催を「2000年9月1日」とする設定。

▼ 司会の説明では2000年。

▲13巻92頁より

【B】オークション開催を「1999年9月1日」とする設定
キルアがハンター試験を受けるために、現実世界に戻って街中の時計を確認する場面(15巻116ページ)。
ヨークシン後3か月経っていることから、ヨークシンオークションの開催を「1999年9月1日」とする設定。

▼電光掲示板の表示は1999年。

▲15巻116頁より



▼Aについて
G・Iの元の持ち主が、顧問弁護士と契約している譲渡日は「2000年1月1日以降」としている。
オークションの運営者等が、何らかの方法でこの日よりも早くG・Iを入手した場合、元の持ち主の意思に反して所有したことになり、不正に入手したとして法に問われることが予想される。

▼Bについて
一般人の目に触れる街中の電光掲示板。
表示が不正確であれば、設置者(事業主)に対する信用問題や損害賠償に発展することはあり得る。
例えば、ある人が誤った表示の当該電光掲示板を見て現在時刻を認識し、その結果、何らかの損害が発生した場合、設置者が誤った表示を行ったことが原因で損害を被ったという訴訟を起こすようなケースである。
しかし、当該電光掲示板の表示が正しいことを殊更に強調して表示していたり、それを宣伝文句として商業活動を行っていたりするケースでもない限り、誤認した本人の落ち度も問われることになる。
また、当時は西暦2000年問題(2000年になった瞬間、表示がエラーとなり様々な障害が発生するとされた問題)を避けるため、わざと「1999年」のままの表示としていたことも考えられる。
どちらにしても、街中の時計の表示が遅れていたり、誤っていたりすることは、社会通念上「よくあること」又は「あり得ること」として、ある程度許容されていると思われる。

▼結論
上記【A】【B】どちらかに誤りがあると仮定したとき、果たしてどちらが一般に「想定される出来事」であり、それが「許容される範囲」であるかということを考えると、【B】ではないかと思われる。
よって【A】の設定を優先させ、ヨークシンオークションの開催を「2000年9月1日」とする設定で表記する。


最終更新 2024.02.10